100名モニターに当選することなく発売を迎えた本日発売のPC-NJ70Aですが、
この辺を見ると、驚くほどに閑古鳥が鳴いています。会場にいる方々はおおよそ30~50名程で、ターゲットとする2~30代の女性やシニア層とはかけ離れた方々が遠目に眺めている感じで、これを目当てに~という雰囲気ではなさそう。タレントを呼んでまで開いた発売イベントとしては大失敗でしょうね...。
せっかくモニターにハズレたのでPC-NJ70Aダメ出しをしてみます。
単純に今回のPC-NJ70Aのダメなところは...
1、単純なネットブックであるためライバルが多い点
2、廉価なライバルが多い中で価格がライバル機よりも数万円も高い点
(下手をすればライバル機の2倍近い価格)
3、魅力が光センサー液晶のみである点
4、PCにあまり触れない初心者に売ろうとしている点
他にも厚いだとかバッテリー持続時間が3時間と短いとかWindows7のネットブック規格内に納める為にモニタ解像度が低い等、細かな点は多々ありますが、大ざっぱに言ってこのあたりですかね?
単純にAppleがmac bookでこの光センサー液晶を採用したら、乗り換え組が大挙してやってくるでしょう。もしくはSharp自らがまともなミドルスペックやハイスペックのノートPCに搭載してくれば、現在買い替えを検討している人や、これからPCを購入しようという人たちには魅力的に映るはずです。
なぜネットブックじゃダメなのか?単純な話です。ネットブックが売れている理由の1つに"非常に廉価である"という点があり、ちょっとした衝動買いが可能な価格レンジで販売されているためです。ある一定の価格を超えてしまうと、ネットブックではなく、一般的な廉価なノートブックが購入できるため、一般的なノートPCを欲するユーザーであれば、そちらの方に目が向いてしまいます。
次になぜ初心者向けではだめなのか?という点では、初心者は何ができるか、何ができないかの区別がつきません。つまり、初心者ほどオールインワンで何でもできるPCを用意しなければならないわけですが、ネットブックでは、DVDも見られない、TVも見られない、CDのコピーもできない、あれができない、これができない...などなど、様々な制約が付きまとうのです。この制約を受け入れて購入するのは、ある程度PCを使っているユーザーが2台目、または持ち運び用に購入していくのがネットブックなわけで、それを初心者にはいどうぞと渡したところで、「これ、なにができるの?なにもできないじゃん!」と、一蹴されてしまうわけです。
PCを扱いなれた人間からすれば、小さくて持ち運びが便利で、ネットとメールが出来て、キーの入力もしやすく多少の文書をいじるのには必要十分!でこの廉価な価格だから魅力的!と映り、説明ができるものの、PCを扱いなれていない人間からしてみれば、「ちっちゃいだけであれとこれしかできない、できそこないのPC」というレッテルを貼られて万事休すなわけですね。
そして、PCを扱いなれた人間からしてみれば、同クラスのネットブックが3~6万円程度であるのに対し、このPC-NJ70Aの8万円という価格は、まず受け入れられる事は無いでしょう。光センサー液晶に2万円の価値を見いだせれば、あるいは...とも思いますが、現状では自社でも大したソフトが開発されているわけでもなく、しかも、スキャナ機能も販売開始時には使えず、後日利用可能になる予定などという始末です。これでは一体だれが買えるのか...と。
その他にも、Windowsの次期バージョンであるWindows 7が年内にリリースされるという事もあり、無償でバージョンアップできるクーポン券や、プリインストール機が出るまで買い控えが起きるタイミングでもあります。販売時期も悪いですね。
では、逆に良いところは?と聞かれると...使い道のよくわからない光センサー液晶だけ...ですかね...。
個人的には、この光センサー液晶自体には非常に魅力を感じているものの、PC-NJ70A自体にはそれほど魅力は感じておりません。どうせなら、この光センサー液晶モジュールを汎用USB接続等にし、どんなPCにも簡単に接続して使えるようなオプション機器として販売してくれていれば飛びついたでしょう。これが1~2万円程度で販売されれば、同じように飛びつく層が5万といると思います。ソフトウェアもMSN Messenger等のインスタントメッセンジャーの手書き入力に対応させれば、それだけで非常に魅力的なツールに変身すると思うんですけどねぇ?
SDKを配布したり、ゲームデベロッパーに売り込む等の取り組みをし、出てきたソフトウェア次第では、ワールドワイドで100万も夢ではないでしょう。大失敗したMicrosoftのSideshowデバイスのごとく、DirectXのDirectInputに対応させて標準APIとして採用されればXBOX360や次期XBOXにも採用される事になり、そうなれば1000万だって夢では無さそうな気もします。
ただ、現状の性能、解像度のままでは筆圧検知が可能なタブレットに入力性能では負けてしまうし、解像度ではタブレットPCにすら劣り、筆圧検知が可能なCompaq TC1100の様なピュアタブレットPCやwacomのCintiq等のタブレット液晶には既に発売前から完全敗北してしまっているわけで、例え汎用製品としても、現状では微妙なところではないでしょうか?
"おもちゃ"としては面白いんですが、"実用品"としては疑問符が残ってしまう光センサー液晶。果たしてこの先、どう進化していく事やら。次期DSや次期PSPに採用されるのであれば面白そうなデバイスになる可能性は残されていそうではあるけれど...。
思い付きですが、光センサー液晶+2.5inch HDDを搭載したEPSONのフォトビューアーの様にフォトストレージにすれば面白いかもしれませんね。、大容量のフォト・ムービーストレージとして、再生画面にデコレーションができる!なんてのは非常に面白そうです。後は単純にデジカメ・ビデオカメラ等のプレビュー液晶としても非常に使えるデバイスとなりそうですし、カーナビ、ポータブルナビとしても活躍してくれそうと、様々な用途が考えられそうです。タッチパネル液晶内蔵のShuttle製小型キューブが近日登場の様にPCに内蔵してしまって、PCコンポシステムとしてしまっても面白いかもしれません。
まぁ、なんだかんだで結局のところSharp版iPhone、iPod Touchをリリースするのが一番だとは思いますけどね。ソフトもLinux + JAVA環境で開発環境もフリーにしてしまえば解像度的にも非常に優位であるので面白い事になりそうですが…。
そうそう、なんでも今回のモニターの一件ですが、1万人の応募に対して100名の当選枠と言うことだったんですが、どうやら3万人以上が応募されていたらしいですね。この辺は企業としてちゃんと対応すべきだったんじゃないですかねぇ?純粋な抽選だとしたら3倍もの格差があるわけですから、こういったつまらない事で会社の信用を落として企業価値までも落としてしまうのは今のネット時代ではわかりきっている事だと思うんですけどね~。
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